大工道具の歴史2015年02月04日

 
 文庫本の棚に収蔵してあり記載が遅れましたが、昭和48年ごろ「木工道具」に関心が向いた書籍です。

東京大学の 村松貞次郎先生の著書です。
すでにこの頃大工道具が衰退期に入り、機械装置による工場での大量生産を危惧された先生の「道具を手にしてもの作り」を喚起した本です。

「ナイフをとり上げられた子供たち」「鉛筆を削ることが重要な自己学習であった」・・とマーカーでいっぱいになった内容です。

参考書として持ち歩き紹介し、またくり返しの読み直しで、赤鉛筆→赤マーカー→緑マーカーと書き込んで、申し訳ないですがボロボロです・・・

村松先生は、恩師成田先生が 63歳の時に、東大で博士号を授与された時の審査委員長さんです。また「博物館明治村 3代目館長」さんでした。
http://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10698.html

*事務文具の注文で、名古屋栄の東急ハンズによく出掛けますが、9階の道具売り場は・・見る影もないです・・都心では、もの作りの道工具は売れないですね〜(^^;

2015年02月11日

 
 大工道具の本は必ず鋸から始まり、玄翁や砥石ではありません。

この本は机上の空論ではなく、市井の鋸鍛冶・目立て職人が古墳出土の鋸を複製考察した画期的なもので、複製鋸は本文中の写真から数えてみましたが、100丁以上あります。

前出の村松先生始め、木工具を考察される方は必ず引用しています。http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-588-20181-3.html

玉鋼による鋸の製作が本文にありますが、手間のかかる材料です。さらに現代鋼で製作の鋸との比較で、玉鋼の欠点の指摘がありますが・・納得です。

日本刀に使われる玉鋼があまりにも神秘化されすぎましたね。兜がスパッと切れる日本刀は、歌舞伎の世界ですね。
http://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp0108.htm

日本の伝統工具2015年02月18日

 
 前出の本で、大工道具は鋸からと断言してしまいましたが、この本は「家を作り上げる時、大工がどんな道具から使いはじめ・・・」とまえがきにあります。
墨坪→曲尺→鉞(マサカリ)→手斧(チョウナ)→鋸・・の順です!〜(^^;

プロの写真家と組んで、道具の美しさを見せ、解説をした特異な本で、鹿島出版会の SDシリーズです。

読み込むと、カジヤ釘抜きが明治時代に横浜の港で木箱を開ける時に使われており、それを見た道具屋が鍛冶屋に作らせ普及した・・と書かれていますね。
確かに、江戸時代の百科事典・和漢三才図会には在りませんね・・浅学でした!〜(^^;

著者の土田一郎氏は、三軒茶屋の師匠と言われた目立屋さんですが、現在は息子さんの代で営業してみえるようですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/nokugenihsda/33697484.html

Googleマップのストレートビューで調べてみましたが、資源ゴミ回収車が邪魔をしていて、確認できませんでした・・退いて下さい!(^o^)/ 
世田谷区三軒茶屋2丁目16−13です。

刃物雑学事典2015年02月25日

 
 書籍からの知識は、じつくり消化吸収すると仕事に反映されますが、この本はドリンク剤のように速攻で効いてきました!(^o^)/ 

206ページ全てを研修で活用し、詳細に説明したい内容です。例えばハサミのような剪断刃物とペンチのような喰切り刃物の違いです。

漢字の項では、金偏に刃の旁を合成した漢字は現在はありませんが、江戸時代の百科事典・和漢三才図会の 647ページに載っていますね。

無謀にも、ここを読んで・・買ってしまったんですかね!〜(^^;・・いや違う・・成田先生が持ってみえたので・・欲しくなって大枚叩いたのでしょう。
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/B000J9CE74/ref=dp_olp_used_mbc?ie=UTF8&condition=used